豊田市の原田屋書店
豊田市の原田屋書店には現役時代から応援してもらっていて、これまでにいろいろな本をいただいた。その中の一冊が、執行草舟『生くる』だった。
痛快。
という言葉が執行草舟には似合う。厳しさの中に垣間見える愛嬌や優しさ。
プロフィールを見てみると、まだ生きていた!
執行草舟は生ける哲学者である。たとえば、ニーチェが存命しているのと同じ感覚だ。
執行草舟さんと初対面
現代テクノロジーは凄い。なんとTwitterXを通じてご縁が繋がり「ぜひ会おう!」となり、あれよあれよとご本人と対面することになってしまったのだ!
ここでの雑談が面白かったということで、後日Youtube番組『執行草舟チャンネル』でも対談させていただいた。本の中の憧れの人と、現実に話をしている。こんなことってあるんですね(笑)

デザインを学び始め、辞書の旅と書道を融合させてからというもの、芸術に触れるのが楽しくなり、東京の半蔵門にある執行さんの会社に併設されている戸嶋靖昌記念館へもよく行くようになった。
三島由紀夫 生誕百年のつどい
ところで、恥ずかしながら、私は三島由紀夫の多くを知らない。しかし敬愛する哲学者が講演するというので、場違いだったかもしれないがその魂に触れたいと思い、錚々(そうそう)たる面子(めんつ)の講演会『三島由紀夫 生誕百年のつどい』を拝聴しに、東京は永田町へと隣の隣の駅から新幹線で向かった。

開始直前、会場を見渡した執行さんとアイコンタクトを交わした。それだけでもう、心は通ったと思っている。
執行さんは中学時代に、年上の三島由紀夫と文学論を交わした仲。二人の間に流れている情熱をヒシヒシと感じつつ、三島由紀夫の死生観、武士道精神にも触れられた。
他にも三島由紀夫と縁の深い、女優 村松英子さん、演出家 宮本亜門さん、佐藤秀明さん、富岡幸一郎さんらが交じった豪華な講演会だった。
尊敬している人の肉声を聞けて、自分の知らない世界観を感じられて良かった。
大変学びとなった貴重な時間でした。
ありがとうございました。

昔、読書感想文専門のSNSをやっていた。2018年からはJKF池下へと移行した。
「そういえば」と思い出して久しぶりにログインしてみたら、当時の自分の色褪せぬ思考と再会できた。その中の1冊に1968年の三島由紀夫の著作を見つけたので、こちらも引越しさせた。
いやはや、こんなことも簡単に出来て凄い時代になったものだ。ある意味タイムスリップしているのと同じじゃないか。
明るく生こまい
佐藤嘉洋