映画『ソウルガールズ』

オーストラリアで、アボリジニへの差別がこんなに酷いものとは思わなかった。

何がひどいって、後から来た人間が先にいた人間を差別するのだから意味がわからない。

色が黒いから、白いから、はたまた黄色いから……だからなんだというのだ。

いや、それを突き詰めると、男だから、女だから、年寄りだから、若いから……なんだというのだ。

それぞれに良さが

しかしながら、「らしさ」という点では分けてもいいのかなと思う。

男は女よりも力持ちの場合が多い。

女は男よりも献身的な場合が多い。

年寄りは若者よりも知恵を持っている場合が多い。

若者は年寄りも柔軟な思考を持っている場合が多い。

それぞれに良さがある。

人種も同じではないだろうか。誰かが絶対的に優れているということは絶対にない

差別は差別をする側が、何かを恐れているのだ。

自分が優位に立たなければ、自分という存在を認識できない寂しい人なのだ。

自分の居場所を探す旅

この映画は、人にとって「自分の居場所」がいかに大切なものかがわかる。

「自分の居場所」=「生きがい」

なのではなかろうか。

どんなに堕落した人間でも、自分の居場所さえ見つかれば更生できる。

ただし、そこを逃げ場所にしなければ、だ。

努力できない自分に言い訳するために、自分の居場所を見つけたと勘違いしてはならない。

それは決して「自分の居場所」ではない。

つまり、「生きがい」ではない。

ただの「逃げ場所」だ。

「自分の居場所」=「生きがい」≠「逃げ場所」

前よりも明るくなれた。

前よりもがんばれるようになった。

そんな「自分の居場所」を一人でも多くの人に提供できるような人生でありたい。

何よりも、それが「自分の居場所」なのだから。

私はJKF(ジャパンキックボクシングフィットネス)を通じて、会員のみなさんやスタッフのみなさんにとって居心地のよい「自分の居場所」を提供できたらいいなあと願っている。

明るく生こまい
佐藤嘉洋