エヌオのNAINAI40日記『プロデビュー観戦』

こんにちは。

雨の日だって嫌いじゃない。

どうもエヌオです。

行ってきました堺市産業振興センター。

7月7日の七夕に行われた「GLADIATOR 010」に出場のJKFインストラクター、ワタナベ・関羽・マサノリ選手の試合を観戦しました!

 

開場時間前に現地に到着すると、そこにはすでにJKF会員さまの姿が。

堺市産業振興センターはいくつかの建物が集まっており、どの施設が試合会場なのかと会員さまと一緒に少し辺りを見回す。

イベントホールと書いてある建物があるのですが、大会ポスターもイベント名表示も見当たらず。

しかし中へ入り進んで行くと物販ブース、その先にホール入り口があり、無事に試合開始前に会場入り。

扉を抜けるとすぐに目の前に試合をするケージが!

間近で試合用ケージを見るのは初めてだったので、暗い会場内にそびえ立つ物々しい雰囲気に若干圧倒される。

金網で試合が行われるようになった当初に、まさに決闘場、生きて帰るのは誰だ、などと言われていた事が思い出されました。

 

自分の席を探し座ると思いの外ケージに近く、オープニングファイトが始まると凄い迫力。

ダダンッ!とマットを踏む音、セコンドの指示、仲間の声援などが入り交じり独特の空間と化す。

そんな非日常世界に吸い込まれているうちに、気がつけばアッという間にオープニングセレモニーに。

最初に入場したワタナベ選手は時間を持て余し気味に、硬くならない為にか体をフラフラとさせている。

見ているこちらは直後に始まる試合を前に気持ちがフラフラと落ち着かない。

 

セレモニーが終わり、いよいよ第1試合。

ワタナベ選手の入場。

流れる曲は「スパルタンX」!

そして現れたワタナベ選手の頭は緑色に輝き、緑色のALIVE(ワタナベ選手所属ジム)のTシャツを身に纏い、そして緑色に白のラインが入った試合用パンツを着用!

そう、入場曲と衣装はプロレスラー三沢光晴選手を彷彿とさせる登場で、プロレス好きのワタナベ選手ならではの演出!

ケージインと同時に腕を挙げ、ケージの中をグルグルと駆け回り観客にアピール。

見ているこちらも試合への高揚感が増します。

 

そして試合開始のGONG!

ワタナベ選手はすぐにタックルで組み付きテイクダウン!

対戦相手の田中壱季選手が立ち上がるもすぐにまたテイクダウン!

再度田中選手が立ち上がるもしつこくテイクダウン!

テイクダウン後も積極的に良いポジションを狙い動き続けるワタナベ選手。

1R後半、田中選手もガードポジションから三角絞めを狙う。

そこからワタナベ選手は田中選手を高く持ち上げてエメラルドフロージョン!(三沢光晴選手必殺技!)ではなく…前方にバスターでマットに叩きつける!

しかし体勢は変わらずそのまま1Rが終了。

スタミナが心配になるほど休む事無く積極的に攻め続けるワタナベ選手の姿に、プロという舞台への闘志を感じる。

 

2R開始。

またもすぐさまテイクダウンを奪うワタナベ選手。

1Rと同様に体勢を入れ替えられても直後に上を取り返す。

それでも田中選手はまたもや立ち上がると、それまでとは一転打撃の応酬に!

ワタナベ選手が大きなフックを放った瞬間、田中選手のパンチが先にヒットしたのか?前方に倒れたワタナベ選手。

その直後ひたすらパウンドを落とす田中選手。

するとレフェリーが試合を止めワタナベ選手のTKO負け…大喜びで金網に駆け上がりアピールする田中選手。

その場でヒザを付き呆然とするワタナベ選手。

その勝者と敗者のコントラストを見届ける観客。

 

結果は残念でしたが、常に積極的に攻め続けた姿勢には心を揺さぶられました。

いままでたくさんの試合を見てきた中で、最後まで攻めに攻め続ける事がいかに大変かを感じているからです。

前へ前へと出て攻撃し続けるその姿は、JKF佐藤マネジャーの現役時代を彷彿とさせました。

 

ありきたりな表現ですが、人生は晴れの日もあれば雨の日もあります。

比喩的な意味だけでなく物理的な雨も、後の大成功につながったりもしていますし。

 

日本のロックフェスの先駆け、フジロック第1回の初日は台風の影響で大荒れ。主催者の準備不足も露呈し大混乱。2日目は中止という事態で幕を閉じました。

私は当然参加などしておらず誌面や映像で目にしただけでしたが、非常に印象深い第1回でした。

そんな経験による改善があり後に成功を納め、長年続く大型ロックフェスが形成されました。

現在多数あるロックフェスの礎になる豪雨だったと言えるのではないでしょうか。

 

まだドーム球場の少なかった頃のプロ野球では雨で順延された試合の日程が消化しきれず、シーズン終盤では1日2試合のダブルヘッダーを組まれる事がありました。

それにより1988年の近鉄はシーズン終盤に13日間で15連戦が組まれ、10月19日に伝説のダブルヘッダー、ロッテvs近鉄のいわゆる10.19(ジュッテンイチキュウ)が行われました。

近鉄が優勝するには連勝するしかない状況で第1試合、第2試合ともに1点を争う緊迫した展開の中、シーズン最終戦130試合目となる第2試合は引き分けに終わり、近鉄は優勝を逃しました。

しかし翌年にはこれまたシーズン終盤まで3チームによる大混戦の優勝争いの中、昨年の覇者西武とのダブルヘッダー(シーズン127試合目と128試合目)を連勝した近鉄は、シーズン129試合目に雪辱の優勝を果たしました。

 

8月に入り今年もまた酷暑になってきました。

もうすでについこの間までの梅雨が有り難いと感じております。

私はもともと雨もそんなに嫌いではなく、雨の恵みに感謝しつついつもと違った気分をそれなりに楽しむようにしています。

まぁそれはそもそもあまり外出をしない生活をしているからかもしれませんが…。

 

今後ワタナベ選手にとって今回の試合が大きく貴重な体験だったとなるように願っています。

 

そして今回は対戦相手だった田中壱季選手の闘いに学びました。

何度倒されても有利に転じようと立ち上がり、隙を見て出来る攻撃を繰り出し耐え続け、そして訪れたチャンスを逃さず前へ出ての逆転劇。

出来る限りの事をして最後まで諦めず、勝負どころでは勇気を持って前進する。

格闘技の醍醐味を見せてもらい、人生にも当てはまるであろう教訓を得ました。

いやぁ、格闘技って本当にいいものですねぇ。

 

今回私は好きな格闘技を全力で応援出来る機会を貰って幸せを感じました。

ありがとうワタナベ・関羽・マサノリ選手!

それだけで嬉しかったので楽しみは少しずつ、一緒に喜ぶというのはまた次で。

お楽しみはこれからだ!

 

見て、やって、応援して!
レッツ、キックフィット!!