映画『ねこタクシー』

 

カンニング竹山演じる中年の主人公が、一匹のねこを通じて人としての壁を一つずつ乗り越えていく映画。

まさにペットセラピー。

人は小さな変化を重ねていくことによって、人生を渡り切ることができる。

ほのぼのとした内容の中で主人公のぱっとしない感じを、カンニング竹山が見事に演じきった。

自分の感情を自分の娘にさえも素直に表現できず、鬱々とした日々を過ごしているところへ、御子神(みこがみ)さんという名前の三毛猫がタクシーに同乗するようになる。

それがバレて問題になったときも、主人公は自分の意志で行動に移し、1年かけてその願いを叶えた。この継続力、なのである。

勇気、情熱に加わったモノ

世の中の人たちで行動に移せる人はあまりいない。
なぜか。それは責任を取るのがイヤだからだ。
動けばそこに責任が伴う。
他人に対してはもちろん、ときには自分に対しても責任が生じる。
だから行動に移すのを躊躇する。
覚悟が足りないからだ。

勇気のある人は、きっと何かが変わる、と行動に移せる。
行動に移したことをけなす連中とは、付き合わない方がいい。
とにかく変わりたい自分のことの邪魔しかしない。
「あなたのためを思って」という忠告は、当の本人にとっては良い迷惑でしかない。

放っておいてくれ!

という気分になることだろう。
ただし、行動に移した多くの人は、その勇気もやがては尽き、情熱も薄れる。

情熱を小出しにすると継続できる、とよく伝えているが、このねこタクシーの場合、主人公の継続力は、勇気、情熱に加え、御子神さんに対しての愛があったのだ!

その愛は、けなしてくる連中のことなど意に介さなかった。

毎日反省の日々。だが落ち込まない

JKF(ジャパンキックボクシングフィットネス)でお問い合わせや体験をしてくれた人は、もうここで行動に移している。
それだけで尊い。
いや、このHPを見てくれただけで尊い。
そして運良く、自分とJKFが合いそうだと大切なお金を使って入会してくれたのは勇気そのもの。
情熱は小出しにしつつ、そこに楽しさを提供できるように努力している。
継続させるのも、私たちスタッフの実力なのだ。
落ち込む必要はない。
ただ、毎日を反省し、明るい笑顔で会員さんを楽しい気持ちにさせてジムから帰したい。
本気の本気でそう思っている。

どうでもいいけど、奥さん役の鶴田真由が美人すぎる。
また、娘の山下リオという子もとんでもない美人だった。

御子神さんに会うまでの主人公のうだつの上がらなさで、どうやったらこんなイイ女と結婚できるのか不思議で仕方がない。
どうやってこんなイイ女を口説き落としたのか不思議で仕方がない。

「この人はほんとうにやさしいの」

とかいう理由を述べてきそうであるが、行動に移せない男にどうしてこのようなチャンスが降ってくるだろうか。

いや、この役じゃない、素のカンニング竹山さんならば、間違いなく口説き落とす実力はあると評価していますけれどね。
私はこの男のことを、心の底から魅力的な人だと思っている。

明るく生こまい
佐藤嘉洋