映画『天使にラブソングを』

少年時代に見たミュージカル映画不朽の名作を久しぶりに。
今見返してみると演技は大仰だけれど、このくらい単純なストーリーの方が現実逃避するにはちょうどいい。

神のお恵みを

「わかるわ。みんな先へ行こうと必死だからね」

主人公デロリス役のウーピー・ゴールドバーグがストーリーの中で言った。
この言葉を聞いて、小学生のときにバブルを経験して、それが弾けたあとの長い期間のことを思い出した。
バブルを経験した大人たちから、私たち世代はよくバカにされる。

「今の若い連中には欲がない。俺たちの頃はな……」

もちろん、戦後の高度成長期、そしてバブルを経て、日本をここまで成長させていただいた先人たちに、私は心から感謝している。
こんなに清潔で平和で、道路がキレイで、水道水が飲めて、世界中の料理を美味しく食べられて、四季が楽しめる国は世界中で日本だけだ。
しかしながら、私たちにそれほどギラギラした野心が少ないのは、必要最低限のもので生きていく術を身に着けなければ生きていけなかったからではないだろうか。
私は「足るを知る」ことを、バブル崩壊後の生活に苦しんだ両親の元で覚えたのである。

世界の資本主義は、行きつくところへ行きついてしまった感がある。
先進国であるはずなのに、国民の一部はロクに医療も受けられない国もある。
その点、日本の医療制度は本当に素晴らしい。
あと一ヶ月もすれば、日本(と台湾)は世界で一番新型コロナウイルスの被害を逃れた国として評価されることだろう。

日本の医療従事者に心の底から敬服している。

今回の騒動は、世界中の人の感覚を根底から変えてしまう出来事になるだろう。
まさにパラダイムシフトの最中。
この映画評を1年後くらいに見返したとき、世の中はどのように変わっているだろうか。
未来の佐藤嘉洋氏から教えてもらいたいものである。

「神のお恵みがあるわよ〜」

と、『天使にラブソングを』に出てくる太陽のように能天気で明るいシスターが笑った。

私はいろいろな宗教を勉強したいので、今は無宗教だ。
しかし、決して神や仏を否定している訳ではない。
超常的な何かは間違いなくあると信じている。

この世には訳の分からないことがたくさん起きる。
今回の新型コロナウイルスの件もそう。
しかし、訳の分からないことは、なにも悪いことだけではない。
それらを神と呼ぶか、仏と呼ぶか、幸運と呼ぶか、超常的な何かと呼ぶか、の違いである。

今回はせっかくシスターからの言葉があるので、私も祈りたい。

神のお恵みがあるわよ~

あなたならできる。あなただからできる。

修道院にうまくなじめないシスターに扮したデロリスに、修道院長が歌の指導をしてやってくれないか、と打診した。
気の合わない修道院長に背中を向けて断るという選択肢もあったはずだ。
しかしデロリスは、歌の指導をすることにしたのである。

出されたバトンを握らなければ、何も変わらない。
出されたバトンを握るか握らないか。
いや、握るか、あるいは握るか、しかないのである!

また、デロリス自身にもマネジメント能力があり、適材適所の能力を発揮させる。
一人の突出した能力よりも、チームをまとめる統率力の方が、たった一人で頑張るよりも総合力で圧倒的に勝ることができる。
2016年9月からの半年間、8割方ワンオペで働いていたときのことを思い出すと、今のこの環境が本当にありがたく思える。
この危機的状況の中、ワタナベ、高橋、浅野、中山の4人の生活の基盤を何としても守りたい。それが社長である私の役目である。それはぶる〜と整体院のスタッフ、有我、小俣、佐藤、辻に関しても同じである。

マネジメント能力とは、ある意味洗脳かもしれない。もちろん、良い意味での。

あなたならできる。あなただからできる。

自分自身、そんな言葉にどれだけ勇気づけられたことだろう。

言うのは、期待しているからだ。
言われるのは、期待されているからだ。

私も誰かを勇気づけ、実力の発揮できる場所を見極め、適材適所に人員配置し、人材育成して会社を成長させるようなリーダーを目指している。

楽しいところに人は集まる

みんなが教会に来ないのはつまんないからよ。面白くしなきゃ。

私はJKFを、このキックボクシングフィットネスを,どうやったらもっと面白くできるか、ということを始終考えている。

楽しいところに人は集まる。

だからまずは、自分が楽しそうに、機嫌よくしていよう。

マスク着用ながら徐々に人も戻ってきた

一度遅れたって、また進めばいいんでしょ?

死なない限り、遅れることを本心では恐れてはいても、「だから何だ」と恐れていないフリをしたい。
進むか進まないかは、自分自身である。

今回の新型コロナウイルスの件で、事業はどこまで傾くのだろうか。
まったく「ワカラナイ」。
最悪、閉店に追い込まれるシミュレーションもしている。

しかし!
私はここで宣言しよう。
たとえ場所としてJKFが潰れたとしても、私は公園の一角を使ってキックボクシングを広めるだろう。
中学生に始めたキックボクシングで、私は生きると決めたのだ。
今はそのくらいの覚悟を持って、生きているし、仕事している。
店は潰れ、人が離れても、2007年から蓄積した会社経営のノウハウと自分の頭は100%健在だ。

俺の邪魔をするヤツは、どけ。
でも、共に来てくれる人は一緒に行きましょう。

神のお恵みがあるわよ~

明るく生こまい
佐藤嘉洋

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