映画『ボヘミアン・ラプソディ』

観たいとは思っていたのだが、忙殺されてなかなか映画館に足を運べなかった。

しかし、フェイスブックで『グレイテスト・ショーマン』の映画評をアップしたとき、JKF(ジャパンキックボクシングフィットネス)の会員さんからのコメントで踏ん切りがついた。

よし、なんとか時間を作ろう。

「忙しい、時間がない」と自分では思っているだけで、実は本気になれば時間は捻出できるものなのだ。

ジムも同じで「忙しいから」「時間がないから」という理由で退会されてしまう方は、我々JKF側の敗北なのだ。

楽しければ、時間を削ってジムに来てくれたはずだからだ。

これは恋愛にも通ずる。

つまらない男、めんどくさい男はモテない。

おもしろく、カラッとした男を目指したい。

元々クイーンは好きだった

観に行った結果、とても感動した。

俳優陣も素晴らしい。

最後のライブシーンなんかは、ほぼクイーンを完コピである。

また自分がゲイであると自覚したときと、その前の描写なども、いちいち「あれっ?」と生粋の女好きとしては首を傾げたくなる演技も随所にあって大変興味深かった。

元々クイーンマニアというわけではないが、クイーンは好きだった。

10代の頃にベストアルバムを買った。

自分は声しか聞いていなかったので、フレディ・マーキュリーの容貌を見たときはおったまげた。

あの美声をこんなマリオみたいなオッサンが奏でていたとかと。

LONDON – JULY 13: Freddie Mercury of Queen performs on stage at Live Aid at Wembley Stadium on 13th July 1985 in London. (Photo by Phil Dent/Redferns)

キックボクサーの自分にとっては、クイーンは身近なものだった。

K-1のレジェンドで白血病で急逝したアンディ・フグの入場曲は

『We will rock you』

くう、かっこいいですねえ!!

そして自分もK-1に出るようになって、何度もトーナメントに出た。

K-1はトーナメントに優勝すると、

『We are the champion』

が流れる。

チャンピオンになったリング上で聞いたこともあれば、涙に暮れてリング下からチャンピオンになった選手に拍手したこともある。

私は映画でこの歌を聞いたとき、悲喜こもごもの感情が込み上げてきて涙が止まらなかった。

人生というのは栄光と挫折の連続だ。

でもそれは、自分で行動を起こし、すべての行動に責任を持ったからなのだ。

栄光は嬉しくて、挫折は悔しい。

でも、それでいいじゃないか。

何も悪くない。

自分を責める必要もない。

胸を張って反省しよう!

いやあ、映画って本当に良いもんですね。

明るく生こまい
佐藤嘉洋