韓国の貧困層が、富裕層を欺いてあの手この手で寄生するストーリー。
善良だから金持ちになったのか。
金持ちだから善良になったのか。
お金持ちの人には、余裕があるから善良に見える人も多い。
もしもお金持ちの人が何かに失敗し、大きな損失を被ったとして。
果たしてその人は、今までの自分の姿勢を崩さずに生きていけるだろうか。
人に親切にできるのだろうか。
余裕がなくなったときにこそ、その人の本性が現れる。
だからキックボクシングにおける、自分よりも強いと言われる相手や、実力の拮抗した相手との対戦時のリング上での立ち居振る舞いが、その人の本性なのだ。
そのリング上は修行なのだ。
お金を無くさずとも疑似的に余裕を無くすことができる。
現役時代はやはり、とてもとても尊い経験だった。
お金はとても大切だ
実際は余裕がないのだけれど、余裕のあるフリを心がけることで、不動心を手に入れることにもつながる。
お金は人間の醜いシワを伸ばすアイロンのようなものだ。
というようなことが物語の中で語られていて、なるほど言い得て妙だと感じた。
お金がすべてではないが、お金はとても大切なものである。
「あの人はお金を手に入れてから変わった」という話をよく聞くが、私の考えは少し違う。
お金のせいにしてはいけない。
お金を手に入れたことによって、その人の本性が現れただけなのである。
金持ちが貧乏になったり、貧乏が金持ちになったりしたときは、仕事、友情、恋愛において、その人との付き合いを見極めるいい機会である。
新型コロナウイルスにおける大騒動でも、自分も含めいろいろな人の本性を垣間見ることができた。
私の立ち居振る舞いが気に入らなかった人は離れていけばいいし、気に入っていただいた人とはお付き合いをさせていただけたら幸いである。
明るく生こまい
佐藤嘉洋