映画『素晴らしき、きのこの世界』

名古屋の伏見で、ぶるーと通信をポスティングしていた。
ふと通りかかったこじんまりとした映画館。
表のポスターを見ると、なぜだか惹きつけられた。

すぐにスマホで検索し、上演時間などを調べる。
こういうときに、ふと思う。
なんて便利な世の中になったのだ、と。

日に日に募る思い。
いても経ってもいられず、時間を見つけて一人で初めての映画館、伏見ミリオン座に飛び込んだ。

初めての経験というのは何歳になっても緊張するものである。
ちなみに、初めて一人で映画館へ行ったのは、高校一年生のとき。
『シャイン』という風変わりな天才ピアニストの物語だった。
ドキドキ感は、良い刺激になることも多い。

きのこマニア必見!

このドキュメンタリーのきのこマニアと共に山を歩けば、きっと毒きのこで死ぬことはないだろう。
面白いきのこも食べさせてくれるだろう。

笑いダケとか本当にあったら食べてみたい。
悲しいときには食べたくないが。
悲しいときには悲しむのがいい。

また、きのこには油を分解する力があって、海洋汚染にも有効活用されるそうだ。

カビも大切な存在だった。
カビが分解してくれないと、世の中はゴミで溢れてしまう。

カビをつけてしまうような扱いをした自分が悪いのであって、カビはカビの役目を果たそうとしているだけ。
この映画を見て、反省した次第である。

良い革ジャンは、すぐにすねる。
すねるとカビる。
あまりに放っておくと、分解されてしまう。
その前に気づいてあげましょう。

カビさせた私より。

明るく生こまい
佐藤嘉洋