映画『ゴッドファーザー』の監督も務めたフランシス・フォード・コッポラの娘であるソフィア・コッポラ監督作品。
映画スターの主人公が自堕落な生活を送っていたところに、離婚した元妻の元から娘が遊びに来た。しばらく見ないうちに成長した娘と生活し、主人公は父親としての感情を徐々に取り戻していく。しかし、ダメな部分はダメなままなのが、リアリティがあって面白かった。
映画には珍しく、オープニングから冗長(じょうちょう・くどくどしいこと)なシーンがいくつかあり眠気を誘う。しかし、これも一つの描写として考えると、「俺には何もなかったんだ」という主人公の嘆きに繋がる空虚な時間を表したのではないだろうか。
多少過激なシーンはあるが、洒落たカフェのスクリーンなどに流れていると雰囲気が良い空間になりそうな映画だった。音楽もいい感じだった。
月に1本の映画を見て、感想を書く、という目標を2024年もほぼ達成。簡単でも何でもいいから書き出してみる。それだけでボケ防止になる。
頭の健康も身体と同様、積み重ねです。
佐藤嘉洋