【月刊ぶるーと通信掲載】JKF開業10周年記念コラム

【まだジョイントマット時代のJKF新瑞橋】

2011年7月、JKFは開業した。つまり、先日10周年になった。これまで計1000名を超える方々に入会していただいた。

キックボクシングには、まだ敷居の高いイメージがあるが、「キックボクシングに特化したフィットネス」というのは、当時の自分が知る限り、JKFしかなかった。

開業時は自分も現役だったので、仲間たちと共にジムを回した。

「インストラクター全員がプロ」をウリにしていたが、運動未経験者に楽しんでもらう術を、試行錯誤する日々だった。

貴重な経験

私は中学生の頃にキックボクシングを始めた。学校の先輩は、少し年上というだけで威張っていて、調子に乗るなと殴ってきた。調子に乗っていたのは認めるが。

ジムの先輩たちは大人だったので、学生時代のくだらない上下関係や陰湿なイジメはなかった。いじられることはあれど。

たまたま、少年時代から大人の社会環境に入ることができた。

年上も年下も関係なく、練習後にバカな話で分け隔てなく笑い合う雰囲気を味わえたのは、自分の人生にとって貴重な経験だった。

【1998 佐藤孝也、鈴木秀明、新田明臣タイ遠征応援ツアー】

挨拶のできる人生に

JKF設立当初から目指しているのが、分け隔てのない雰囲気だ。だから入ったばかりの人も、在籍の長い人も、ミット打ちは通常2Rまでと規定した。

練習の質にもよるが、美容や健康のためなら、ミットは2R、サンドバッグなら3Rもやれば、運動量としては充分である。

ジムの雰囲気によって、人の態度も変わっていく。こちらは根気よく挨拶し続ける。いつか挨拶を返してくれる。短い一言の挨拶に、嫌な気持ちになる人は少ない。

挨拶くらい、気軽にできる人生でありたいものだ。

小学生の会員には、礼儀も教えている(大人には無理強いしない)。

なるべく楽しく

JKFでは、会員同士でのミット打ちを積極的に行っているため、顔見知りもできやすい。ジム内で長話はできないのだけれど、小気味良い挨拶や会話が、よく交わされている。

ジムに来て、スポーツウェアに着替えてフロアに出れば、そこはキックボクシングをやりに来た人だけがいる共通空間。

顔見知りに挨拶して、トレーニングに入り、縄跳びで全身に血をめぐらせ、シャドーで今日の身体の調子と習った技術を確認する。

【JKFはオヤジたちも元気です】

サンドバッグを叩く爽快感。

【間があいても来づらくないジムを目指して】

対人練習のミット打ちは、より実践的に。護身術にもなる。

【ミットを持つのも良いトレーニング】

一通りやれば大体一時間。

気持ちのいい汗を流したら、軽く挨拶してジムを出る。

帰り道は、晴れでも雨でも曇りでも、それなりに気持ちがいい。

【2020.12 ポスティング中に】

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